ガタン、ゴトン、カタカタ、ガタン、ゴトン、カタカタ
「おじさーん、乗せてー」
「勝手に乗ってけ」
「ありがとー」
ダンッ
僕が荷馬車に乗ると、先客がいた。
僕はお使いなどで街にでるとき、おじさんの荷馬車によく乗せてもらう
しかし、先客がいたのははじめてだ。
すやすや寝てる。
しかし、キレイな顔だな
ゴトッ
「うわッ!、びっくりした」
荷馬車がはねてびっくりしてしまった、
誰か「ん、ん、ここは、、あぁ、そうか」
先客を起こしてしまった、申し訳ない
僕「ごめんね、びっくりしちゃって、起こしちゃった?」
誰か「大丈夫だよ、」
僕「ならいいけど、ああ僕はレイだよ」
誰か「えっと、私はそうだな、ルーとでも呼んでくれ」
僕「ルーだな、ルーはどこに行くの?この先はブレイブ村しかないよ、お店もあまりないし、、」
実際年々若い人たちも減ってるし、お店もなくなってる、
ルー「ブレイブ村は、確か古の勇者の誕生の地か、」
僕「よく知ってるね、」
勇者とルーは言ってるが、千年も前の話だし、ブレイブ村の伝承でしか知らないような話だ、なぜそんな話を知ってるのだろう
ルー「不思議そうな顔をしてるね、それよりレイはなんでブレイブむらへ、買いものかい?」
僕「違うよ僕は、どこか遠い街へ行くんだ、とってもキレイな場所へ、」
そういった彼はとても綺麗でとても儚い顔をしていた、
私はそんな彼をもっと知りたくなった。
だから
彼に付いていくことにした
もとより私は、放浪の旅をしているだけだどこへ行ったって構わない、
帰るとこもどうせない、私の家は没落貴族だからな
彼と旅をした、毎日毎日行くあてもなく旅をした、
最低限生きていくためのお金を稼ぎながら、毎日毎日、何年も、旅をした。
ヴェル・ウェザー村にいるとき、大雨が降った。 橋は落ち、崖は崩れ沢山の被害者がいた、、
ある夜、女の子が川に落ちた。
もう助からないだろう、村の人たちが皆そう思っていたとき、
彼が飛び込んだ、彼は女の子を川から救い出した、
しかし、彼は女の子を庇って体中穴だらけだった。
彼は、亡くなった
私は彼と過ごしてきて分かったことがある。
1つ彼の名前はブレイブ、勇者の名前と同じだ。
2つ彼には妹がいた、目の前で殺されたらしい
3つ、彼は、死に場所を探していた、やり直せる、遠い街を探していた。
意味
ブレイブ、、、、勇敢な
なんて皮肉なんだろう、
遠くの街へ
2/28/2024, 1:49:42 PM