勤めている職場では、心の健康は以前より重視されるようになった。
ただ、私は少し違和感を感じている。
『心の健康を維持するために、定期的に運動しましょう』
『心の健康を維持するために、何かあれば上司に相談しましょう』
『心の健康を維持するために、具合が悪そうな人がいたら声をかけてあげましょう』
確かに、精神疾患に関する本や精神疾患からの職場復帰に関する本にはそのように書かれている。
しかし、マニュアル化されてしまうと「何か違う」と思わずにはいられない。
運動は確かに効果的だが、元々運動習慣のない人(私もだが)にとって、これはなかなか大変だ。毎日30分のウォーキングより、カフェでのんびり本を読むことが私にとっては癒しの時間だ。
上司に相談したところで、上司は心理の専門家ではない。心無い言葉に却って傷ついたこともあれば、腫れ物に触るように扱われるのも居心地が悪い。
心の具合が優れなければ、私は一人で休憩を取る。「具合悪そうだけど大丈夫?」「相談に乗るよ」同僚が悪意なくかけてくれる声が、「常に元気でいなければならない」と私を追い詰める。
心は単純で画一的なものでないと、私は思う。型に嵌められるようなものではない。
まだまだ「心の健康」に関する理解は発展途上のように思う。
8/13/2023, 10:19:07 PM