『誰もいない教室』
ふざけた声や 雑音もない
夕日に染まった 並んだ机
文字が残った 黒板を見つめ
校庭の野球部の かけ声を聞いた
いつからだろう 息苦しくて
恐怖の場所なのに 懐かしいんだね
友の名前を 見つけるたびに
会いたくなってく… ぽろりと涙
進路を決める 相談をする
遅れた先生が 謝っている
なんだか年老いた 未来にも感じる
隣の母だけが 変わらずにいる
これから私は どうなるのだろう
他人事みたいで 上の空だった
私は敗者で みんなは勝者
どうやって死のうか? それだけが希望
クラスメートの いない教室
取り残された 過去へとひとり
恋した事も 確かにあった
流れ込む水流 水槽に変わる
これから私は どうなるのだろう
帰り際無理矢理 笑ってみせた
しまった…とすぐに 後悔をした
愛されたかったなぁ 生きてるうちに
9/7/2025, 5:57:06 AM