僕の好きな君には好きな人がいて
でもその好きな人にはお似合いの相手がいて
だから言ったんだ
冗談じみた声色で
目も合わせずに
「君がもし次失恋したりしたら教えて」って
「その時は君をもらいに行く」って
きっと深夜テンションの冗談だと
本気にしてももらえてないだろうけど
分かりやすく『好き』の気持ちを広げて並べてみても
君はこっちを見てすらいないから
君の目の中に僕はいないから
君がこの気持ちに気づくことはなくて
でも、
でも、もし本当に
君が失恋して僕のところに来てくれたらって
そんな良くないことを考えて
考え直して
僕と君は似たもの同士だから
進むことは無いだろうから
だから僕はこの心地いい雲りに身を委ねていたいと思う
…もう少し
お題:『雲り』
3/23/2025, 10:45:02 PM