翡翠。

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周りより少し、遅れてのスタートだった。

一歩後ろで、みんなの背中を追いかける日々。
先生は褒めてくれるけど、
やっぱり劣等感が付き纏う毎日だった。

それでもみんなに追いつきたくて。
少しでも早く、みんなと同じ土俵に立ちたくて。
その一心で頑張ってきた。

まだ肌寒い、ある晴れた日の午後。
みんなを集合させた後、
先生が、私の名を呼んだ。


「来年度の部長は、〇〇さんです。」


-0からの

2/21/2024, 4:08:03 PM