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仕事の都合上、二度と会えなくなった相手とのツーショットを今でも未練がましく眺めている君。
君がそうやって恋に敗れる姿を、僕はいつも傍で見てきた。
相手が酷い偏見持ちのストーカーだった時も、自分に自信が持てなくて代わりのロボを造ったら暴走して乗っ取られそうになった挙句振られた時も。
もうさ、諦めて僕にしなよ。確かに馬が合わない時もあるし、君の何かが欠けた言葉を上手く理解出来なくて喧嘩になるかもしれない、けどさ。

けど僕なら、君の傍にずっと居られる。

……そう言ったが最後、この心地いい居場所は永遠に失われるから、絶対に言える訳が無いのだけれど。

4/15/2024, 11:37:56 AM