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お題「君は今」

題名「隣人のようなもの」

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 やれ君は邪魔だとか、どけだとか言うけれど、邪魔をしているのは君の方で、僕は全く理解ができない。図書委員会が図書室にいることの何が邪魔だと言うのだろう。

 常人が来ないから、机の真ん中を1人で堂々使っているけれど、たまにくる人は君を見て変な子…、という目で見ているのを、僕が必死にフォローしているのを知らないだろう。当たり前のように居座っているけれど、僕がいない時間も鍵を借りて、委員会でもないのに本棚の仕事をしているのは、仕事を取られた気がして納得できない。

 そこまで本が好きか。僕だって好きだけれど、授業をサボってまで図書室にいようとは思わない。だから僕も変な子だと思う。
同じ場所を使うし、変に気まずくなりたくないから陰口言われてもフォローしている、アパートの隣人のような絶妙な距離感。

それでも、それとこれとは別なわけで。

 一日で読み切れるのかわからない量の本を積み上げて、座って、ずうっと無表情で本を見てて、たまに窓の外をぼうっと眺めて、また次の日同じように同じ本を積み重ねて、ゆっくりゆっくり読んでいる。

嫌いではない。苦手でもない。友達になりたいとも思わないけれど、やっぱり、変な子だと思った。

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2/27/2024, 5:37:58 AM