彼氏→みきと 彼女→莉奈
「ごめんクリスマス会えない」
「え、、なんで?」
「ちょっと、、、ね。」
私にはもう付き合って3年目になる彼氏がいる。彼とは毎年クリスマスやイベントのある日には通話して予定を立てたりしていた。だが最近お互いに通話したり会ったりする機会が減った。
「なんでクリスマス会えないの?」
既読がつかず心配になってしまった。こんな私が嫌いだ
「今から家行ってもいい?」
既読がつかないままだが、彼のことがさっきより心配になってきてしまった。
そして私がみきとの家に行くと知らない女性が彼の隣に座っていた。
「信じられない…相手がいるなら言ってよ!!」
「あ、!待ってください!違います、誤解です!」
彼の隣に座っていた女がそう言った。
こんな状況でも彼は何も言わず横になっていた
私は家に帰って彼に「ごめんね、もう別れよ」とLINEで伝えた。既読はつかなかった。
〜数ヶ月後〜
「やっぱり、、戻りたい…」
「今更何を言っているのか、、」
ピーンポーン
インターホンが鳴った。
「はーい、今でまーすって、え、、、?」
モニターで確認すると数ヶ月前に彼の隣に座っていた女だった。
「こんにちは」
「ども」
私はあまり関わりたくなかった、、
「急に来てすみません、あなたの事実は弟から聞いていました、そして私は今日あなたに伝えたいことがあってきました」
「なんですか?」
「突然ですが、あの、私はみきとの姉です。」
聞いた瞬間驚いた。そして私は申し訳なさで頭がいっぱいになった。
「あの時は本当にすみません!てっきりみきとの浮気相手だと勘違いして、、、本当にすみません」
「いえいえ、全然大丈夫ですよ」
そう言ってみきとの姉は微笑んだ。
「で、伝えたいものとはいったいなんでしょうか?」
「みきとが書いていた手紙をこっそり持ってきました」
中を見るとこんな内容が書かれていた
『莉奈へ
この手紙を読んでいるということは俺はもうこの世界にはいないでしょう。
俺ね、完治しにくい病気になったんだって
自分も昨日初めて知ってビックリした(笑)
余命1ヶ月だってさ〜意味わからんよね。俺も全然病気になったって思わないし、逆にまだ生きれるって今は思ってる。
そして莉奈にちゃんと謝りたくて手紙を書きました。
まず、クリスマスの約束を急に断ってごめんなさい。
ほんとはあの日に自分の体に病気があるってわかったんだ。莉奈に心配かけたくなかった。悲しませたくなかった。不安な気持ちにさせて本当にごめんね。
でね、この先の人生は辛いことが沢山ある。その時逃げたくなったり、くじけそうになることも必ずある。でもね、大丈夫、安心して。莉奈はその辛いことを乗り越えれる力があるし、辛くなった時助けてくれる仲間が必ずいる。大丈夫、俺もそばで見守ってるから。
莉奈がずっと笑顔でいられますように』
震えた手で口元を押さえた。涙が止まらなかった
「ほんとは私は葬式でこの手紙を渡すよう、弟から預かりました」
「え?!じゃあみきとは?!」
「はい、!今も生きています!」
「○○市の△△病院にいます!」
「ありがとうございます!」
私はそれを聞いた瞬間家を飛び出してお姉さんに車を早く出してもらうよう頼んだ。
〜続く〜
12/7/2024, 4:25:33 PM