喜村

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 目を開けると、見慣れた天井があった。
カーテンの隙間から差し込む光があたっている所が若干温かい。
寝返りをうちスマホで時間を確認する--6時半。アラームより少し早く起きたらしい。

 今日も学校に行って、授業を受けて、部活やアルバイトはしていないからそのまま家に帰る。
宿題があればやるけれど、ないなら夕飯までスマホをいじって、夕飯を食べてお風呂に入って、またスマホをいじってそのまま寝る。

 毎日その繰り返し。つまらなく変化のない毎日。
だからと言って、これといった刺激を求めている訳ではない。
このままなんとなく、平和で平穏な日常を過ごすことに何か問題があるのかと言われたらそうではない。不満があるのかと言われたら返答に困るけれど。

 さて、今日もいつもの一日が始まるのか。
私はむくりと起き上がる。ベッドが反動でギシリと鳴った。
 シャーッとカーテンを開けると、朝日が射し込み私を包みこんだ。
--そう、光に包み込まれたのだ。
 私の知っている平穏な日常、いつもの一日、ではない。
 その光はまばゆく、視界が真っ白になる。
視界が戻った時、私の目の前にあった光景は……。

【平穏な日常】

※なにかの物語の冒頭みたいな感じに。

3/11/2023, 11:23:27 AM