センチメンタル・ジャーニー
夜の田舎行きの電車に、私は一人、座っていた。窓の外を見れば、夜の深淵が街を侵食していく様な、そんな感覚を覚えて身震いする。
恋の終わりに、思いきって電車に乗ってみたが、なんだかいつもより落ち着かない。それは夜だからだろうか。それとも彼に振られた悲しさなのか。不思議と視界が滲んでゆく。慌ててハンカチを取り出すが、涙は溢れ、ぽろぽろと零れる。そっと目を拭いた後、外を見れば夜の景色が変わっていた。
沢山の星々に、神々しい大きな満月が一つ浮かんでいて、小さな家々を照らしていた。まるでこの田舎の町だけが、昼の様だった。その美しさに、また一つ、少しの雫が落ちる。
あぁ、私はなぜ、こんな場所を知らなかったの? 今から、行ってみよう。
-------------手記はここで終わっている--------------
9/15/2025, 11:22:31 AM