江戸宮

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「お正月だからっていつまで寝てるの!!」

突然、鬼の形相で私の部屋に入ってきたお母さんの威力に寝起きながら面食らった。
びっくりして思わずは、はいっ!!なんていい返事を新年からくりだしてしまう。

「わかったから……そんなにおこらないで、」

もう、なんて部屋のドアを閉めて1階へと降りていったお母さんを見送って何とか布団から出ようとする。
冷え込んだ冬の寒さは肌をさすようだ。
今更このぬくいベットを出るなんて想像しただけで鳥肌ものだ。
どうせならもう一眠りしちゃおうかな。
どんな夢を見たかも忘れてしまったし、初夢が先生だなんてちょっぴりロマンチックじゃないか。
現実で会うことが出来ないならせめて夢の中では恋人同士のような夢がみたい。
この後また部屋に乗り込んでくる鬼の形相を知らずにまた夢の世界へと旅立った。


2024.1.1『新年』

1/1/2024, 11:14:46 AM