あいつの目が覚めるまでの時間。
目覚めの悪いあいつのために、朝食を作る。
まずはとびっきり濃くて苦いコーヒー。
丁寧に一から、あいつのために。
そして食パンをトースターに入れる。
音が鳴って、こんがりと焼けたパンが出てくる。
バターを塗った、あいつの好きなシンプルなトースト。
みずみずしい旬のトマト。
きれいな緑色のレタス。
色鮮やかなハム。
全部食べやすいように皿に盛り付けたら、サラダは完成。
いい出来栄えだ。
「おい、朝だぞ。朝飯出来てるから来いよ。」
最後にこいつを起こして、俺の朝の日課は終わり。
全く、世話が焼けるな。
8/3/2024, 10:34:57 AM