みゆき

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鈴の音

1つの鈴が鳴り響き
1つの記憶が飽和する

寺にいたときの事、
1つのどこからともなく木霊して
徐々に近づいてやってくる
さも幽霊のやうに

私は意味なく逃げ出して
寺の裏側へと身を隠し
1つの池に辿り着く
鯉は鈴の音にあわせて踊り
そよ風は音にあわせて舞を舞う

鈴の音が鳴り響く
記憶のなかで木霊する
徐々に近づいてくる
さも神様のやうに――

8/5/2024, 11:49:45 PM