『秘密のお菓子』
隣で寝ている彼がゴロゴロと何度も寝返りを打っている。眠れないのかなと思っていると、「ねぇ」と控えめに声をかけられた。
「起きてる?」
「寝てるよ」
目を閉じたまま答える。「起きてるじゃん」と小さく唇を尖らせる彼に、クスクスと笑う。
「眠れないの?」
「うん…今日お昼寝しちゃったからかな……」
眉を下げて困ったように言う彼。そんな彼に対し、私はにんまりと笑った。
「じゃあ……一緒に悪いことしちゃう?」
「悪いこと…?」
「そ、悪いこと」
首を傾げる彼に、パチリとウインクを返した。
「わぁ…!こんなにお菓子がたくさん…!」
目を輝かせる彼。机には色とりどりのお菓子とジュース。隠しておいたお菓子達を取り出してきたのだ。
「夜なのにこんなに食べていいの!?」
「うんいいよ。ただし、みんなには内緒ね」
「うん!」
勢いよく頷いた彼はクッキーを手に取り、口に入れる。「美味しい〜!」と笑顔を浮かべる彼を見ながら、私はチョコレートを手に取った。
いつもとはちょっと違う、特別な夜
【特別な夜】
1/21/2026, 3:09:54 PM