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「ごめんね」

この世界には「ごめんね」という言葉が山ほどあるその中の一つの「ごめんね」は彼が俺に向かって言った言葉だ。俺の恋愛対象は男だった。俺が気になった彼は女顔負けの美貌を持ち合わせた人物だった。俺が告白したとき彼は「俺でいいの」と聞いてきた。俺は「君でいいんだよ」と少し頼りない声でいった。その1年後彼はこの世を去った。遺書には「ごめんね」としか書かれてなかった。でも俺はその頼りなさそうな字がうれしく感じた。最後の彼の遺書の中の言葉が「ごめんね」で少しさみしかったが、「俺達は前を向いて生きていかなければいけない。」彼が言った最後の言葉を俺は胸に抱いて歩き出した。

5/29/2024, 10:43:31 AM