小絲さなこ

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「運命の出会いなんて信じてなかった」


興味がないわけではなかった。
でも、興味がないふりをしていたんだ。

三次元なんて興味がない。今は推し活で充分──などと言って。

友人が恋人に裏切られる話を聞くたびに、恋愛って面倒だなぁと思っていたのもある。
それになにより、自分に自信がなかったのだ。

だけど、面倒そうだと思っていても、自信がなくても、それはいきなりやってきた。

『雷に撃たれたような出会いだった』
フィクションでは見かける表現。
そんなことあるわけないって、思ってた。

あなたに出逢うまでは────



────!マークじゃ足りない感情
2025.08.15.

8/16/2025, 9:46:47 AM