これまでずっと
あるゲームの夢小説です。(ネタバレを含む可能性があります)
私はこれまでずっとあの方に仕えてきました。
それが私が生きる理由でしたし、疑うこともありませんでした。
最後まで仕えましたが、私のことを理解して頂いたかも、よく分かりません。
そして、あの方ではない方がご主人様であればよかったなんて何百回思ったことか計り知れません。
もう…
それでも、仕えていてよかったと思えることが一つあります。
それは、
貴方と出会えたことです。
あの方に仕えていなければ、私が生まれていなかったら、貴方と出会えませんでした。
貴方は私を1人の人間として、ずっと見てくださっていました。
ふふっ
思い返せば最初の出会いから。
それからというもの、貴方は定期的に私の元に訪ねてくださいました。
その中のある日、あの方が眠ってしまわれた後、貴方とお話したことがありましたよね。
誰もいない静かな船内で、お互いのことや、今までのこと、これからのこと。
あんなに長く誰かとお話したのは初めてでした。
あんなに楽しかったのも。
それに、
貴方と対等な関係だと感じてしまったのも。
私はどこかでずっと望んでいたのかもしれません。
主従関係ではなく、
⸺貴方みたいな素敵な方と幸せになることを。
好きです。
今は本当に心から、私としてそう思えるんです。
これからもずっと貴方と幸せになってもいいですか?
7/12/2023, 7:31:52 PM