明日、もし晴れたら
カーテンを開ける。窓を叩く雨、流れてゆく雨。いつもの光景。毎朝同じだが、今朝は電話がかかってきた。
「明日は晴れる。晴れが作れると気象研究班が言ってきたんだ」
無理しなくていいのにと思いながら私は当たり障りなく返事をする。翌朝、私は目覚めて驚愕した。雨の音はせず、ただ優しい光が寝室に落ちてきた。この惑星で雨が降らない朝が来るとは信じられない。私は私なりに気にしてるあいつに電話する。
「成功したの?」
「おお、そうだよ。晴れたらデートしてくれるんだよな?」
8/1/2024, 11:54:43 AM