歩いていると、後ろから頭の上を何かがふわっと触った。何?と思うと、通り過ぎていくハトが見えた。飛びたったハトの羽が当たったらしい。
ハトにからかわれたのか、距離を読み間違えたのか? 遠くへいくハトを見ながら、自分の力で自由に飛べる感じはどうなのだろうと思う。
ずっと続く空のその先。飛行機で空へ行ったら、下に雲が見えた。いつも見上げていた雲が下で漂っている。雲の上は快晴だった。下からは見えなかったまぶしいくらいの真っ青な空間を突き抜けていく。
そして、まだまだその先にも空が続く。そんな中にいるちっぽけな自分を思うと、些細なことなんてどうでもよくなってくるのだ。
「遠くの空へ」
8/17/2025, 7:14:41 AM