記憶
記憶を消すことはできない
最近幸せ過ぎて忘れていた
外は雨で恋人は用事でいない
うたた寝したのがいけなかった
昔の記憶の夢をみた
親父に殴られいつか殺してやると思っていた頃の夢
「はーー」
ため息しかでない
この気持ち悪さを消したくてシャワーをあび
部屋に戻ると
「お風呂にいたんだ」
「えっ」
「ただいま」
恋人は俺を抱き締めてくれる
「お帰り」
抱きしめ返す
大好きないい匂いを体全部に行き渡るように
吸い込む
『大丈夫、新しい記憶を刻んでいこう
ゆっくりでもいいから』
3/25/2025, 10:15:08 AM