叶わぬ夢
中学生の頃、平凡な事程非凡な事は無いという言葉が気に入っていた。母からの圧を避けたかったのだろう。そんな言い訳をする度に下らないと一蹴された。思い返すと、私の分岐点はあの頃に他ならない。失敗の始まりである。そこまで戻って人生をやり直すとなるとほぼ全部だから、いっそ新しく生まれ変わるしかない。
人は3回生まれ変われると聞いた。この次生まれてくる時はと考えてみたけれど止めた。種を蒔く、育てる、収穫する。今がどのステージかは判らない。ただ失敗ばかりの中で悪戦苦闘してきた。間違いばかりだったけれど、頑張ったとの思いだけはある。夢は叶わなかったけれど、今こんな時間を持てているのだから、これで充分だ。最後のステージなのかも知れない。
頭の中でスーザンボイルの夢敗れてが流れているのは何故だろう。
3/18/2025, 2:56:06 AM