冬華(トウカ)

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病室で一人

この白い空間には、私以外、誰もいない

泣きそうになるような静寂に、一定の間隔で電子音が響く

温度も、湿度も、明るさも、全てが自分にとってちょうどよく、それがなんだか無性に寂しく感じる

窓の外に広がる、夏の青い空は、私のことを目にも止めず、そこに広がっている

深く、碧い木の葉は、蝉の合唱に合わせて、わさわさと踊っている

そんな綺麗な景色を、ずうっとみている


ーーーそんな、想像のお話

8/3/2024, 12:18:06 AM