予感はあったんだ。腹の底から迫り上がる、正体不明のそれが。1日ずっと拭うことができず存在していたそれが。いつの時点だ?外に出る1歩目か。ニュースの合間にあった星座占いでの最下位か。少し焦げたパンを噛じった時の苦味か。いいや、目が覚めた時。今日という日が始まった時から、それはあった。目の前に広がる鮮血は、まるで夢の中にいるかの様に、鮮やかだ。「お題 予感」#60
10/22/2025, 4:01:26 AM