泣かないよ。泣かないから。
泣かないって決めたのに。
遠くにあったはずの別れは、もう、すぐそこ。
みんな悲しがってたけど、わたしは君と約束した。
絶対泣かないって。
泣いたら負け、相手の言うこと聞くって。
でもそれはあまりにも残酷で。
小さかったはずの気持ちは何十倍にも膨れ上がっていた。
どっちが先に泣いたのかな。
涙で見えなかった。
涙が涙を呼んで、それは拭いようのないくらいに溢れ出していた。
悲しい、寂しい。
君と別れたくない。
結局最後まで、泣いたことは認めなかった。
どっちも泣かなかったって、それでいいじゃん。
でもそれと一緒にこの寂しさも認めなかった。
言わなかった。
君とは永遠にさようなら。
二度と会うことはないと思うけど。
でもどこかで探している。
あなたの背中を。
3/17/2024, 10:12:08 AM