みけねこ

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嵐が来ようとも
大粒の雨が窓を打つ、テレビの音も聞こえないくらい激しい。見ていられなくて、テレビを消した。
ーピカッ   ゴロゴロゴロ・・・
雷まで鳴り始める。これは嵐になりそうだ。
部屋の隅を見ると、雷に怯えたのか、デカイ図体のはずの君が縮こまっていた。
「クゥーン・・・」
滅多に出さない弱い声。隠れて見えなくなった尻尾。
少しでも安心できるように、カーテンを閉めてやる。
それから、君を抱きしめて、言ってやる。
「大丈夫だよ。嵐が来ようとも俺が守ってやるから」

とある嵐の日の、飼い主と犬の話。

7/29/2023, 12:11:48 PM