氷雅

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『君と一緒に』
引っ越しをするので荷造りをしている。
荷造りをしているとアルバムが出てきた。
そのアルバムを見るとその時の記憶が蘇ってきた。
あれは確か10年ぐらい前の高校生の時だっただろうか。
僕は新しい環境でまだ高校生活に慣れていなかった。
そんなある日、隣の席だった君が話しかけてくれた。
それ以来、君とは良く話すようになった。
休み時間にも話していた。
そんな生活を送っているうちに家の方向が同じだと知った。
そして僕は勇気を出して、「今日、一緒に帰ろう」と君に伝えた。
すると君は笑顔で「うん!」と答えた。
そして放課後。
いつもと同じように楽しい話をしながら帰った。
すると空がオレンジに包まれた。
夕焼けだ。
とてもきれいだった。
その夕焼けを君と一緒に見た日を僕は忘れない。
今でも一緒に見に行く。
君と楽しい話をしながら今を生きてる。


                     氷雅

1/7/2025, 9:20:55 AM