ぼくが14歳で、君が17歳の時。
君の泣いた顔を初めて見た。
ぼくは君に言った。どうして泣いたのか、と。
君が言うには、「世界が想像以上に美しかったから」。
ぼくが17歳で、君が20歳の時。
君が笑った顔を初めて見た。
僕は君に言った。どうしてそんな笑い方をするのか、と。
嘲笑うような、悪意に満ちた笑顔だった。
君は言うには、「世界が醜くて滑稽だったから」。
「大人になんてなりたくないな」
「そうだねぇ」
「でも正直学生はそろそろ飽きた」
「そうだねぇ」
「ねえ」
「ん?」
「あの時なんで君は泣いたの?」
「笑うためかな」
2025.9.27.「涙の理由」
明日はガチ勉強する。
9/27/2025, 5:30:48 PM