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美味しかったよ。

君に出会ったのは神社の掃除をしている時。裏の山で僕が喀血した時、君が山から現われた。日を知らぬような白い肌にしなやかな体は妖美で、言いようのない高揚感を知った。

「君、体が悪いんだね。可哀想に。私が力になってあげるよ」

参った。声までこんなに美しいなんて。僕はその甘美な声に勝手に体が動いてしまった。

気づいたら僕は君を瓶詰めにして溺れ殺していた。もうこれではあの声が聞けないと思うと涙が出てきた。しかし僕はそれを呑んだ。

和尚が言っていたことを思い出した。
「蛇は神の化身である。」

これはこれは、死後が楽しみだな。

3/5/2023, 3:12:20 PM