自分の興味の赴くままに過ごしていたあの時。
自分の気分次第で行動できていたあの時。
私は、オオイヌノフグリが大好きだ。
よく子供の頃は、祖母と家の周りを散歩していた。
春になるとたんぽぽやつくしが、そこらじゅうを埋めつくしていた。
その中でも好きな花が「オオイヌノフグリ」。
花言葉は考えないとして。
単純に、小さくて儚くて。でも確かに咲いていて。
心の底からオオイヌノフグリの魅力に惹かれた。
しかし、大人になった今。
オオイヌノフグリを目にすることが少なくなった。
意識的に道端に咲いている花を見ようとしていないこともあるだろう。
それ以上に、自分の背丈が伸びて目につかなくなったことが要因である。
子供の頃は、綺麗で鮮やかな青色の絨毯に見えていた
オオイヌノフグリ。
オオイヌノフグリの大きさは、子供の頃も、
大人になった今も変わらないというのに。
来年の春は子供に戻って少ししゃがんで見てみようか。
もっと世界が大きく見えるに違いない。
#3 子供の頃は
6/23/2024, 10:31:25 AM