ごめんね、やっぱりどうしても君とは仲良くなれそうにないや。
これは僕が全面的に悪い。
君達に名前をつけたのは僕達で、君達がいなければ今、この国で生きてる大多数の人間は生活のリズムが狂ってしまう。
君達に名前をつけた時の僕達は、野生から生まれて秩序を作った進歩的な存在だって、愚かにも思い込んでいた。
でも今、僕達は君達に縛られて、自然に身を任せる事も出来なくなって、時間に縛られて、逸脱が出来なくなって、ただの社会の歯車になっている。
歯車が一定のリズムで回り続ける為には時間の区切り、日の区切りが必要で、僕達はもうその為に君達を利用するだけになっている。
だから僕は、君がどうしても好きになれない、
だって、君が来たら僕は仕事に行かなきゃいけない。
君が来たらその日から五日間、僕は歯車として回り続けなきゃならない。
だから僕は、君の名前を見ると憂鬱になる。
君とは友達になれそうにない。
なんてことを考えながら、日曜日の夜は更けていく。
END
「friends」
10/20/2025, 4:53:02 PM