今日、大切だと思えた君と離れてしまった。君がいなくなって、元々、殺風景な部屋だったのが、君がいなくなって、より一層、殺風景な部屋感が増してしまった。
切り替える為に、少しずつ思い出を整理していく。ふと、2つのマグカップに目がいく。デートでお揃いの物が欲しい…となって『初めて』のお揃いがマグカップだった。
朝に入れたコーヒーを自分が使っていたマグカップに注いだ。コーヒーの香りを楽しむ余裕なんかない。飲む度に、一緒にコーヒーを飲んだ思い出が立ち上がる。
「前を向かなきゃ。向かなくちゃいけないんだ。」
コーヒーを君との思い出と共に飲み干す。後は綺麗に洗って…その後の行方はまた、考えることにする。でも、もう二度と触れることはないようにするかもしれない。持っていたということすら、忘れてしまうくらい。
6/15/2025, 3:28:53 PM