付き合って5年、同棲して2年になる彼女がいる。2年経っても自分から彼女への愛は変わらず、絶えることもなかった。
同棲前と比べて変わったことは、彼女の事をただの恋愛感情だけでなく、人としてより信頼し、真剣に話し合えるパートナーだと思えるようになったことだ。
ここ最近は未来設計について話すようになった。お互いの給料から見て、引っ越すなら戸建てかマンションか、子供は何人欲しいか…。人によっては嫌がる話題かもしれないと怯えながらも口にすると、彼女も彼女の考えや希望を話してくれた。
一緒に未来を歩む事を望んでいると、話してくれた。
ある日、仕事の関係で帰るのが遅くなってしまった。
帰りが遅くなる日は必ず彼女に連絡をして、先に寝ているように伝えている。でもいつも彼女は「わかったよ」と返信をくれながらも部屋の電気をつけて、リビングで待っていてくれた。
「ただいま…」
帰宅して…、真っ暗な室内。いつもと違う、ひんやりとしたリビング。自分で部屋の電気をつけるが、いつもと変わらないリビングだった。でも彼女がいない。
今日は眠たくて先に寝てしまったのだろうか。…そういう日もある。と思いながらソファに座ると、テーブルの上に一通の手紙が。
宛名は自分になっている。
「手紙を開くと」
2025/05/06
5/6/2025, 9:41:29 AM