『きらめき』
キミの周囲にはいつも和ができていて、それを教室の隅から何時も見てるボク。
こんなボクにもキミはいつも挨拶してくれて、格好よくて明るいキミの周りのその世界はきらめいて羨ましくも、臆病なボクには到底手の届かない遠い世界。
キミは光、僕はキミみたいな人の影。
キミにはなんにも悩みなんか無くて、これからも輝いて眩しいまま先に進んでいくんだって僕は勝手に決めつけてた。
ある日僕はキミの秘密を知った。
これ以上痣だらけの腕にされたくなくて逃げ出した繁華街、サラリと長い髪にスラリとした身長に似合う綺麗なワンピース、見とれてしまう程の妖艶で美しい表情は一瞬キミとはわからない姿。
ボクに気づいて最初は逃げようとしたキミはボクの姿を見た瞬間気まずそうに表情を歪め
『幻滅した?』
って笑ったんだ。
キミは完璧だと決めつけていたのはボク、どんな人にも完璧な姿なんて無いのに。
その日からボク達は秘密を共有しあった、秘密を知ってからもっとキミはきらめいている。
9/4/2024, 10:59:42 AM