名前の無い音

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『くそったれ』

ぼんやりと 天井をみつめる 午前三時

なにをやってきたのかな とか
これからどうしようかな とか

頭の中には 文字ばかりが並ぶ

未来とか 将来とか
良くわからなかったあの頃の方が
今よりも もっと
理想や夢の傍を 歩いていた気がする

眠れない夜に
いつも考えること

自分が本当にしたいことはなにか
自分の大切なものを失くした時にどうするか

この二つ

「明けない夜はない」って言うけれど
考えても 考えても
答えは出てこない

不安とやるせなさに
押し潰されそうになりながら
毎日 なんとか 息つぎをしている

くそったれが
不安なんだよ

いくつになったって
怖いものは恐いんだ

無理やり
目を閉める

くそが
くそったれが
恐いよ 恐いんだよ
助けて 助けてよ

誰か 手伝ってよ
私の人生を 手伝ってよ……


あぁ 夜が明ける
また こんな世界に朝が来る

くそっ
起きる準備を始めるか

心に 鎧をつけて 武装して
さぁさぁ 今日も生きるんだ

くそったれな こんな世界を
くそったれな こんな人生を

1/15/2023, 6:04:09 PM