これまでずっと僕には隠してきたことがある。
それは親友(大好きな人)のストーカーであること。
コレクションを集めたり、彼の部屋に隠しカメラつけたり、
SNSはもちろん行動全てを把握したり…。
ある日僕は、彼がバイトの日を狙って彼の部屋に忍び込んだ。
その時、ガチャって音ともに彼が帰ってきた。
『え?まだ帰ってくる時間じゃないよね?え?』
ってなりながら僕は机の下に隠れた。
誰もがわかる通りすぐバレて、見つかった。
引かれて嫌われる…って思った瞬間、
目の前には彼の顔、唇には柔らかい感触。
彼にキスをされた。
僕は動揺が隠せず戸惑ってると、彼は
『俺のこと好きなんだろ?ヤらねぇの?』と
笑顔で迫ってきた。
僕は嬉しさのあまり『ヤる!ヤラせて下さい!』と
叫んでいた。
彼は嬉しそうに僕を抱いた。
その関係が1ヶ月ほど続いた頃、僕は
この関係はなんだろうと思い始めた。
それを彼に問うと彼は
『恋人以外に何があるの?』と真顔で答えた。
僕は大好きな人と恋人になれたんだ!と嬉しくなったが、
彼と過ごすうちに違和感を覚えた。
あまりにも彼が僕の行動や好きなものを
把握しすぎていることだった。
その理由はすぐ分かることになる。
彼のパソコンのデータの中に謎のデータを見つけた。
それを見た僕は絶句。
なぜならそれは僕の声…それも、自慰行為の時の僕の声、
私生活音が沢山ファイリングしてあった。
それを見ている僕を見た彼は今まで見た事ないくらいの
笑顔で、僕に『君も俺のことストーカーしてたよね?
僕も君のことストーカーしてたんだぁ。
お互いストーカーし合うくらい愛し合ってるんだよね?
それが堪らない♡』と迫ってきた。
普通ならそこで引くんだろうけど、
僕はそれがすごく嬉しくて堪らなくて、運命と感じた。
これからもお互い永遠にドロドロに愛し合っていく。
【これまでずっと】
#78
7/12/2023, 9:17:02 PM