『夢見る心』
どんなに醜く汚れてしまった心でも、夢を見ていいと彼は言った。
夢は見るのは自由だ。
あの日、涙が止まらない私を抱擁してくれた。
その瞬間、何かが暖かく解ける音がした。
明日、カフェに行きたい。
“うん、行こう。“
明日、桜を見に行きたい。
“うん、きっと綺麗だ。“
愛してる。
“……うん。僕も。”
ありがとう。
私はなんだかものすごく眠くなってきてしまった。
最期に見た彼は、とても苦しそうに笑っていた。
いい夢が、見れる気がした。
視界が真っ暗になり、しばらくすると無機質な電子音が病室に響いた。
4/16/2026, 12:26:06 PM