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さよならを言う前に


もうこれが最後
そう思ったことが
何度あっただろう

それでもまだ
ここにいて
たぶん今日も
いれるだろう

紙一重

線引きの危うさ
少し安心した時に
訪れる魔の入口

戻ってこれたから
安心することに
不安になる

また来たら
逃げられない

急に開く扉の先
暗闇がすぐそこで
手招きしている

わからないという
答えは正解で

どうするかの答えを
別に用意しなくては
いけない

一生懸命考えて
他愛もない答えを
用意して失敗する

最初から答えなんて
決められてるから

そこへ行くための
気持ちの準備が
まだなんだよ

いづれ行かされるなら
自分から行くのか
来るのを待つのか

私とかあなたではなく
ひとつというものの見方で
大きな枠で捉えていければ
見えない明日を連れてくる

おはようって明日も
あなたへ微笑めばいい

耳を澄まして
静けさを聞いて

今ここにある理由
今ここにいる理由
全てが見えるものを
ひとつに捉えてしまえばいい

わたしたちが本来帰るべき場所

気づけばもう終わり
いつかあなたへ
思いを込めた願い

この文字に託そうと
思ってたのにね

そんな価値もないこと
わかってしまった

この思いを夜風に晒して
何を書けばいいのか
わかれないまま
時は過ぎていく

この暑さもだるさも
全てが崩れていく
そんな思いの終わりを
次の葉に託して

8/20/2023, 2:22:47 PM