ここはどこ?
ねぇ、兄さん…?
「どうしたの?」
なんで、そんなところにいるの?早く出ないと死んじゃうよ!
「うん。」
なんでそんな冷静なの!?せっかく生き残れたんだから、2人でいこうよ!
「だめだよ。ふたりでいたら、発達が…」
そんなのいいじゃん!僕は兄さんと一緒がいいの!
「それで愛されなかったら?」
それでも大丈夫!僕には兄さんがいるから。
「外に出たらここでの出来事は忘れてしまうよ。」
そんなことない。ずっと覚えてるもん!
兄さん!兄さん!なんで、一緒にいてくれないの!
僕はひとりになって、耐えて。耐えて。耐えて…
ようやくさっき。明るい世界に出た。産声をあげ。酸素を吸って。それでも、兄さんのことは、忘れられなかった。
生みの親は、とても優しくてふたりで生まれてきても、愛してくれたんだとわかった。それが、とても虚しくて僕はひたすら泣き声をあげた。
8/30/2025, 2:00:46 PM