小説家になりたい一般人。

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『優越感、劣等感』


「おい、劣等生。そっちの気分はどーだー?」

溶岩や枯葉が風に流され、枯れ木や枯れ草が朽ちていく悪魔の巣窟と言われている地獄。
その地獄を見下ろし、悪魔を罵倒し嘲笑う天使達。

「……偽りの優等生、なんだよ。いきなり」
「ははっ、不名誉だなぁ、その二つ名」

あぁクソ、俺が悪魔じゃなければ、生前の行いが良ければ、アイツらを地獄にもっていけたのに。
クソ、クソ。生前の俺が憎い。
そんな劣等感に包まれるのを隠しながら、ある意味悪魔の奴らの話にのる。

「早く、仕事をしろよ。堕天使共め」
「堕天使って、まだ落ちてないんですけど〜?」
「それな〜」
「そちらはぼっちなんですか〜?」

ふつふつと沸いてくる怒りを堪えようと、俺は深呼吸をする。
深呼吸を終え、前を向き仕事を行う。
アイツらを相手してるなら早く仕事をした方が後に休憩できて楽だからな。

後ろの上から聞こえる「つまんねー」という飽きた声々に俺は勝ったと。少しの優越感を感じ、内心で「こっちの方が大人なんだよ。ガキが」とアイツらを嘲笑ってやった。

7/13/2024, 1:48:32 PM