「明日、もし晴れたら君に想いを伝えるよ」
彼は病室の中で私に言った。
「わかった。たのしみにしてるね。」
私はその時顔が真っ赤だったと思う。
私の好きな彼は、余命半年でもう、期限は過ぎている。
だからいつ死ぬかわからない。
私はそれが辛かった。
翌日、彼は、亡くなった。
外は大雨だった。
でも、私宛に遺言書があった。
それは遺言書と言うよりかどちらかと言えばラブレターみたいな雰囲気を漂わせていて、シールは赤いハートだった。
中を見てみると
「はるかへ
僕はもうすぐ死ぬと思う。
こういうのは自分でわかるってほんとなんだね。
僕ははるかが好きだ。
でも僕は君に想いを伝えられないかもしれない。
僕は明日大雨って知ってたよ。
ごめんね。好きだよ。」
私はとても泣いた。
もっと早くに気づいていれば。
私から想いを伝えていれば。
ごめんね。私も、好きだよ。
私、決めた。
もし晴れてたら、明日君のところに逝くよ。
8/1/2024, 11:19:38 PM