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幼い頃、大人にたくさん褒められて、ちやほやされて、自分は世界で一番特別な存在なのだと思っていた時もあった。

けど、その大人たちより少し低いくらいの目線まで成長したとき、自分が特別な存在だなんてこと、よほど小さなコミュニティ内でもない限り、絶対にあり得ないことだと知った。


そして、世の中の大人たちと同じ目線まで成長した今、また自分は特別な存在になろうと必死になっていた。



今度は世界ではなく、たった一人の、誰よりも大切な人の特別に。






【特別な存在】

3/23/2024, 11:53:50 AM