「幸せか…わかんないよ、そんなこと。」
泣きそうな顔でそういう貴方はきっと、
誰よりも幸せを望んでいたことだろう。
あの日、導き出した選択が間違っていたとは思わない。
けれどもしあの日違う選択をしていたらきっと、
私達は誰ひとり欠けることなく笑いあえていたのかも知れない。
結果なんて誰にも分からないのに、後悔だけが募ってゆく。
運命に抗おうとするなんてこと自体間違っていたの?定められた残酷な運命を、指をくわえて見ていれば貴方たちを失わずに済んだの?それが世界を敵にまわす選択だとして、そうしていたら私は後悔しないでいた?
「でも、残された俺らは幸せにならないと。そうじゃないとあっちであいつらに会ったとき、どう顔向けすればいいかわかんねぇだろ?」
そうか。彼等の命が失なわれてでも私たちが生かされた意味はそのためか。だったら胸を張って堂々と生きよう。彼等の分も。
1/4/2025, 12:50:17 PM