ささやかな約束
「約束だ!」「あぁ」
何約束したんだっけな……
同窓会達とはとんと会ってない。高校は県外に行ったから。
あれからもう5年、同窓会の便りが来た。
「よー、久しぶり!」
久しぶりに会ったあいつらは変わりなくて、ドギマギしてた自分が馬鹿みたいだった。
20と19達、普段行かないちょっといい居酒屋に入る。
皆ツンとした酒の匂いに浮かされて昔と同じ馬鹿みたいに騒いだ。
あの頃とは違うけど何も変わっては居なかった。
帰り道、酔いつぶれた奴らをタクシーに押し込む。
最後の方絡まれて面倒だった。俺も飲めたらよかったのに
残ってる奴らと別れを告げて帰る。
一緒の方向に行くこいつは酔ってるみたいで鼻歌交じりに話しかけてくる。
近況、思いで、その他色々。
他愛もない話をした。
どちらかと言えば堅物だったこいつが容易に喋る姿は新鮮だった。
ふと静かになる
「なあ覚えてるか?約束したの」
何んだっけ?
「そっから、じゃあいいや。何でもない」
気になるじゃん?なんだよ?
あいつとは「やっぱなんでもない」と言って結局何も分からぬまま解散した。
何だったんだ。
後日、卒業アルバムを開く。
どうやら同級生とあって感慨深くなったみたいだ。
寄せ書きのメモ、
「これからも仲良くしような!」
また今度飯でも誘うかな…
11/14/2025, 6:55:42 PM