君に会いたくて
何度も君は
私のもとにやって来て
誘惑し
踊り
微笑みを絶やさなかった
きっと人前で踊るのが好きなんだろう
だからよく見かけるのだろう
しかし君の姿は薄くなり、
目を凝らさなければ見えない程
弱々しくなった
私はその姿を見た時
君がずっと私に
助けを求め続けていたのだと知った
踊ることで見つけてもらい
手を差しのべて欲しかったのだと
私は視野が狭かった
事象の原因を推し量ることを
本能で拒んでしまった
後悔の先に残ったのは、
私の影だけだった
不器用だが真っ直ぐに生きた君に
どうか幸運を
1/20/2024, 9:18:33 AM