優しい陽の明かりと頬杖

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飛べない翼

今 深い森の中で
飛べない鳥たちの
鼓動さえ 怯えるような
ため息をつく 毎日が聞こえてくる
何度も大空を 駆け巡ったイカロスの
羽はもうすぐ 焦燥へと投げ出されるから
自由の意味さえも 知らずに 都会の浅い眠りへと

飛べない翼
心臓の脈打つ音さえも
微かな愛の 行くえさえ 知らされてないから
でも忘れないでね
あなたを包む 深い親愛のそこに
眠りを忘れ 本当の空へと 飛び立てる時が来るから
明日祈りが もし 途絶えたとして
それでもあなたと 会えたことを
忘れはしないから 新緑の丘の上から

ずっと ずっと
探していたことが 何度も 色あせて
何度も歌を 忘れそうになっても
今 飛べない翼
銀色の 空は晴れかけている
今 飛べない翼
なくしかけた愛を 再びこの胸に

何度でも 私を
呼び覚ます
夏の草原
君と描いた
あの夢を
懐かしむ暇など
そこになくても

今 飛べない翼
大空を何度も 憧れて
今 飛べない翼
それでもあなたの事を
忘れてないからずっと 心の奥から
何度でも 大空目指し 飛び立つ

11/11/2023, 10:16:55 AM