梨彩

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『君と最後に会った日』

久しぶりに書くな…
そう思いながら、文章を作る。
今日書こうと思えたのは、題名に惹かれたからだ。
私にとっての『君』はいつだってたった一人。
『君』に会ったのはいつが最後だっただろうか。
2年前の3月だったかな?
…なんで会うことになったのかまるで覚えていなくて、なんなら会話の内容もまるで覚えてないけど。我ながら少し呆れたけどきっと、取り留めのない内容なのはよく覚えてる。記憶にしないほど自然でいつも通りに『君』と話したのだろう。
あー…でも、だんだんと思い出してきた。
あの時、『君』とご飯食べに行く約束したのに『恋人が出来た』からと言って、ドタキャンしたんだよ。
だから、会うだけでも話をするだけでもしないかってなったんだわ。
あの時、正直ふざけんなって思ったわ。
それとこれとは違くない?先約はこっちでしょ?って思った。
まぁ、言えなかった。というより、ただ言わなかっただけかも。
本当は行きたくなくて、都合のいい理由を言ったのかも。
そう考えると、今でも言わないで良かった。言わない方が正解なんだと思える。
でも、あの時君と会うのはきっとさいごであると確信があった。
まぁ、県外に行くからこれ以降は約束とかを取り付けない限りは会うことは無いだろうって感じなんだけど。
でも、私が知っている君に会えるのはこれで最後だったんだろう。
ピアス開けたんだね、顔つきは変わらない気がするのに雰囲気変わった、とかいっぱい。色々思ってしまったところが沢山あった。
『君』はこれから先、私のいない所で大人になって、色んな人に出会って、色んなことをしていくんだろうね。そして、私を置いていくようにどんどん私の知らない『君』になるんだろう。
とても寂しくなった。
会えただけでも嬉しい。でも、きっと会うのは今日が最後だ。久しぶりに会えただけでも『君』はすごく変わった。
…今思えば、ちょっとは頭が混乱してたんだろうな。
そりゃあ、話した内容なんて覚えられないわ。そんなことが出来るほど、私は器用でもないし、頭も良くない。

こうやって『君』と最後に会った日を思い出すだけでも泣きそうになるな。情けない。
急に寂しくなって、泣いちゃう日も実はあったりしたけど、『君』がいない日々を頑張っていくよ。


また会えた時、今度こそご飯を一緒に食べてくれますように。

6/26/2024, 5:49:26 PM