代理(特に何も無い学生)

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いつまでも捨てられないもの

今日は長年付き合った彼女との思い出を無くす。

俺は元カノから貰った写真付きのカレンダーを手にとって、中身を少しだけ覗いた。

その時にズカズカと友人が家の中に入ってきた。

「よっ!勝手に入ったったわ〜笑、で、何を燃やすんだ?段ボールの中に何も入ってないけど。」

「あ、すまん。これとこれとーーーーーーーーー」

俺は空の段ボールに指を差しながらそういう友人にさっきのカレンダーを後ろに隠した。

「こんなに捨てて良いのかよ。」

「もういいよ。何か持ってても未練が変に残るだけだしな。」

俺はそんな簡単な嘘をついて、友人に持っていってもらった。

「ありがとうな。」

「良いって事よ!俺の家も要らないもの燃やそうとする時にいいタイミングだったからな!」

「(正直だな………)気を付けて帰れよ。」

「おう!」

俺が開けられた友人の車の窓から顔を覗かせて、車に乗っている友人にそんな事を言う。

友人は良い意味でも悪い意味でも正直な友人に困惑したが、まぁ其処が彼奴の良いところなのだろう。

友人の車が動き出して、俺の家の前から消える。

「残しちゃったなぁ………」

部屋に戻って、また俺はカレンダーを手にとってそんな事を呟いた。

俺はその後に自分の部屋のゴミ箱に放り投げた。


8/17/2024, 10:30:09 AM