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今年の抱負

「なぁー、かいの今年の抱負は?」
隣に座るかいに聞く
「……えぇー、なんだろ、笑
幸せにすごす!笑」
「ふふ、かわええなぁ、
…まぁ幸せに過ごせればええよな…」
ごめんかい、俺病気あるんまだ言ってへん…
やから、幸せになれるか分からんのよ
そう思うと、自然と涙が溢れる
「…え、ちょ、どしたの、、
不安なことあった、?」
そういって俺を抱き締めてくれたかいは
暖かくて、安心して眠ってしまった。

目を開ければ、オレンジ色に染まった部屋が見えた。
夕方までねとったみたいや、
「……どんどん…長くなっとる…」
そう、俺は 眠りに落ちてしまう病気にかかっている。
だんだん目覚めなくなる、という病気だ。
そんなことかいにいえることもなく、
日に日に寝る時間も増えていた。
治る方法がまだ分かっていないから、
きっと俺はこのまま目を覚まさなくなるだろう。
「…かい、ごめんな…」
幸せそうに眠るかいの横顔に、そっとキスをした。
「…ん…れん…?」
「……ふふ、ありがとおな、かい。
もう大丈夫やで?」
上手く、笑えているかな?
なるべく優しく、笑顔で。
そう振る舞っているつもりやった
「…ねぇ、れん?
辛いこと、吐き出して良いんだよ?
俺は、れんが辛そうにしてるの、やだよ…」
まさか、かいにばれた?
「……別に…辛いことなんて、ない…」
「…嘘。じゃあ、その涙は何?
なんでれんは泣いてるの?」
泣いてる?俺が?
頬に手を当てると、濡れていた。
そっか、自分が思っている以上に
きっと俺は心が弱ってたんや。
そう思うと、申し訳なさ、明日が来ない不安
全てに包まれているような気がした。
「……っ、かいっ、ごめん…
幸せにできへん、どうしたらええの…」
上手くしゃべれない。
息のしかたも分からなくなってくる
「…れん、ゆっくりで良いから。大丈夫。
落ち着いて?俺はここにいるから。」
すーっと、その言葉が俺の心に響いた
焦らんでも、かいは聞いてくれるって。
そう思えば、俺の心は軽くなって
言いたいことが素直にでてきた
「あんな…俺、死ぬかもしらん。俺、最近
起きるのも遅なってるやろ?睡眠も、十分なくらいにとってるやん。あれな、病気やねん。目が、覚めんくなる病気。」
言えたのはええけど、かいはどうやろうか
泣いてしまうんやろうか
「……そっか。……」
「ごめん、こんなこと…
ずっと、隠してた…ほんとは、10月にはわかっとってん。」
「……隠さないでよ、ちゃんと、俺には言って?
…治るよ、絶対。俺が、れんのこと死なせないから。
ずっと一緒にいるって決めたんだから。」
「…かい、…ごめん、俺、もっと生きたい。
かいと死ぬまで笑っとりたい…。」
こんななら最初から言えばよかった…
「…うん、一緒に頑張ろうね?れん、大好き。」

あれから数ヶ月後、
俺はあの後から嘘みたいに回復した。
前までは起きても眠くて、ずっと寝てまいそうやったのが、
起きたらすっきりして、寝る時間も短くなった。
でも、やっぱりまだ油断は許されないみたいで
「……前より安定していますね。
ストレスなどが原因かな…と、
この病気は人によって原因が違うんです。
辛いとき、不安なときは素直に吐き出してくださいね。溜めすぎると、前より酷いことになると思うので…」
「…はい、笑ありがとうございました。」
かいの待つ出入り口に走る
「れん!!先生に言われた??笑」
「…ん、あんま溜めすぎんなって笑」
「…なんでも俺に言ってよ?受け止めるから。」
「うん、ありがとお、かい」
もう、これからはどんなこともかいと半分こにするよ。
辛いことも、かいとなら乗り越えれるから
大切な人を守るために、
今日も俺は進む




続きは明日だします!
地震大変ですね…私も揺れが酷くとても怖かったです😭
被災地の方、大変かと思いますが頑張りましょう

1/2/2024, 3:29:22 PM