梨帆あめ

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美しい


いつも周りの人に合わせて、いつも辛いことに怯えて、いつも苦しい壁から逃げて。

そんなことばかりしてたら僕は僕じゃなくなった。

意味もなく泣いていて、気づけば夜が明けていた。僕は、初めてオールというものをした。朝になってしまったという虚しさに、窓を見た。

上がってきた美しい太陽が、朝の町と人を照らしていた。青い空と、絵のようにある白い雲。

忘れていた。こんなにも美しい空が、いつも僕の頭の上にあったなんて。そう。みんな忘れるんだ。みんな生きてここにいて、夜が明ければ太陽が昇ることを忘れてしまう。

僕は、僕だ。明日のために、今日を精一杯生きよう。そうすれば、きっと笑える。大丈夫だ。

1/16/2024, 11:26:10 AM