お祭り
弱くでも、強い色の光をもつそれは、
提灯でした。
7月28日の今日、私は生まれました。
1つの生命が始まると共に光が灯った。
真夏と呼ばれるこの時期は、各地域でお祭りが開かれ、町はいっそう盛り上がっていた。
私はお祭りが好きではないので、毎年家に留まる。
子供や若い者の楽しむ声は、私の耳を痛める。
太鼓が鳴り響き、下駄の音がカランコロンと鳴る。
私の誕生日は、私が主役なんです。
そんなに目立たれると誰も私に気付かない。
友人も少なくはないけれど、皆、それぞれの物語がある。
花火と共に人々の歓声が上がる。
花火だけが私を祝う。
静かに鳴る私は、花火に手を伸ばしました。
来年はお祭りに行ってみましょうか。
#14
追記、誕生日おめでとう。自分。
7/28/2024, 11:59:48 AM